-
韓国における知識財産権分野の草分け的存在として国際的にも名高い
特許法人Y.S.CHANGは、弁理士・張龍植(1928-2001)によって1965年に設立されました。
-
張龍植は慶煕大学で法学を専攻し、1963年弁理士試験に合格後、
特許庁法規課で各種の産業財産権法令および審査基準等の改正および立案を担当しました。
1965年に特許法律事務所を開き、弁理士として活動するほか、
特許庁審議委員として長年活躍してきました。
特に、1966年には大法典(六法全書)編纂委員として活動するなど、韓国特許法の重要な改正作業に参加し、韓国における知識財産に関する法令の発展に大きく貢献しました。
国際弁理士連盟(FICPI)韓国協会の初代会長および国際ライセンス協会(LES)韓国協会の会長を歴任し、
また、韓国工業所有権法学会を設立し、10年にわたって会長として会の発展のために身を投じました。
各種知識財産権の出願および登録業務、執行業務を行うに当たってはお客様の利益を最優先に最大限の努力を惜しまず、
大法院(最高裁判所に相当)でいくつかの事件を首尾よく弁論し、大韓民国での知識財産権関連の重要な判例を作る業績も積み上げました。
2000年7月、韓国政府から「新知識特許人」に選ばれ、一生の間に積み上げた優秀な業績と不断の努力が認められ、
2001年2月に他界するまで、自他ともに認める韓国における最高の弁理士として熱情の人生を送りました。
知識財産権に関してのあくなき研究を通じて、数多くの書籍を執筆、編集、発刊し、
特に外国のお客様が韓国の知識財産権法の体系を理解するためのいくつかの論文と研究書籍を執筆、発刊しました。
韓国の知識財産権に関する法律と実務を解説した張龍植の代表的な著述は以下の通りです。
- · 韓国で商標ライセンスを結ぶ方法1987年
- · 韓国で商標を保護する方法1987年
- · 韓国の特許商標ライセンス1994年
- · 貿易関連知識財産権協定解説1994年
- · 韓国商標法:その手続きと保護1995年
- · 韓国商標法およびNICE協定に基づく韓国商品区分1998年
- · 韓国知識財産権法令集1998年
- · 国際契約論1999年
- · 韓国商標法の規制AIPPI日本部会会誌1966年9月号
- · 韓国商標取消制度特許管理1976年12月号
- · 最近の韓国特許事情について特許管理1980年9月号
- · 韓国の独占禁止法による術導入契約の規制 ―契約終了後ライセンシーによるKnow-Howの自由使用は妥当か―『知財管理』43巻(1993年)/1号
- · 韓国における技術導入とKnow-Howの保護Patent 1993年1月号